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今月初めにひどい風邪をひいて、数年ぶりかというくらいえげつない目に遭いました。
いやまぁ数日間寝込んだだけですが、かなりキツかったです。*1
で、体調崩すと、寝込んでる間もさることながら、その後の仕事のリカバリーがまたしんどいですよね。それをこなしてちゃんと日常のリズムを取り戻すのに半月とかかかったりする。
ここ数日で、ようやくそこまで辿り着きました。
今日は、ここ数か月の間に好きになったアーティストさんのことを書いてみることにします。
もう、完全に気分転換・発散。
月詠みさん
今さらながら初めて、ボカロ=VOCALOIDのことをちゃんと知りました。初音ミクさんのお名前はもちろん知っていたのですが、VOCALOIDという一般名詞がここまで普及していたことにつき、お恥ずかしながら認識が欠けていました。
月詠みさんは、そのボーカロイドで楽曲を創作する人、ボカロP(プロデューサー)*2。
曲調概ねアップテンポ、早口で歌詞の情報量多めです。
一つのストーリーに沿った複数の曲を作ってこられたそう。ご本人は「一つの物語として連なる音楽」という言い方をしていらっしゃる。*3
そのファースト・ストーリーの締めくくりが、冒頭の『月が満ちる』というアルバム。
ちょうどこのアルバムがリリースされる直前くらいのタイミングくらいで聴いて、好きになりました。
歌詞のナイーブさと荒々しさが不思議なバランスとってるアーティストさんですね。少し若々しすぎる気もしますが、そこもいい。
HACHIさん
こちらはバーチャルシンガーさん。
この用語には少し混乱があって、①歌うVtuber的な人を指す場合と、②上記のVOCALOID、つまりは音声合成ソフトウェアに対する呼び名である場合とがあるらしい。よく知らんけど。
HACHIさんはもちろん①で、ネット上で見られるキャラがバーチャルだというだけで、歌自体は地声で歌っていらっしゃる方。
何というか、声にすごい奥行きがあって、聴いててホッとしまs。
これは1stシングルのPiano verなのですが、静かな雰囲気に声が染み入ってくるイメージで、僕は通常verよりこちらの方が好きです。
「間違い?正解?だけど進む」
のところとか、響くなぁ、聴かせるなぁ…という感じ。
2ndにしても、個人的にはAccoustic verが好み。
声が好きで聴くって、実は初めてかもしれない*4。
湯木慧さん
『存在証明』はどこかしらで耳にした記憶はありましたが、今回、この人の・こういう歌詞の曲だ、という認識下で初めて聞きました。
本格感溢れるジ・アーティストさんだな…という印象。
で、『スモーク』を聞いて、YouはShock状態。
いや、ギャグ抜きに衝撃を受けました。重い。
特設サイトがありますが*5、もうコメントから違うよ。言語化能力が凄すぎてこっちの批評能力が追い付かないよ。
モノが燃えて灰になるまでの間で
生み出される煙のように自分と他者、
人間と人間、
過去と未来、
理想と現実、
そのどちらでもないという曖昧なモノ、
それらの間で
生み出される煙のような感情を
作品にしました。
歌詞も映像もいちいち刺さる。
抽象的な意味での「死と再生」がテーマだと思うが、単に『再生』して終わりじゃない、そこからも葛藤はずっと続いていくし、そもそも再生の土台自体が間違っているかもしれない*6、いつかまた崩して燃やさなきゃいけなくなるかもしれない*7。
それでも踏み出すんだ、そこに人が人であることのキツさと強さがあるんだ、という曲だと受け止めた。
改めて、重い。ずっしり重い*8。
もちろん、素晴らしい曲だと思う。あらゆる意味で。
*
以下番外編。
凛として時雨もTKも、こちらはもともとずっと好き。
竜巻いて鮮脳以来。相変わらず、345さんの声とベース、ピエールさんの打ち込みが揃った安定感が凄い。
こちらは逆に、これまでと曲調の方向性が、違いを言語化するのが難しいが、だいぶ違う。まぁMVの雰囲気的に一目瞭然と言えばそうだけど。
で、それだけに最初は今ひとつ、こう、聴き慣れない感じがしてたのだが、だんだん耳に馴染んでくるにつれて一気にハマってくる中毒性がある。